安全スニーカーについて知ろう!

安全靴や安全スニーカーを履く意味は?

日本で初めて安全靴が作られたのは、今から70年前の、昭和22年(1947年)のことでした。
当時は、タイヤで作られた靴底に、軟鋼板の先芯を入れただけの非常に簡易的なものでしたが、どんどん開発が進んでいき、
初めて安全靴でJIS規格が制定された昭和36年(1961年)には、足への災害件数が劇的に減少しました。
このように、安全靴や安全スニーカーは事故防止に大きく貢献してくれるため、工事現場や建設現場では、
安全靴や安全スニーカーを履くことが義務付けられているのです。
では、具体的に、安全靴や安全スニーカーを履くことで、どんな予防ができるのでしょうか。
 
ものが落下しても怪我防止になる!
先述したように、工事現場や建設現場では、重いものを持ったときに誤って手を滑らせて足の上に落とす可能性が十分に考えられますので、
足の指や甲を怪我する危険性が非常に高いです。
実際、最も多い事故は、ものを足の上に落とす事故なんだそうですよ。
しかし、例え重いものを足の上に落としても強度の強い安全靴や安全スニーカーを履いていれば、怪我を防ぐことができるのです。
実際、JIS規格のH種に合格している安全靴では、重さが20kgある鋼製ストライカという金属の塊を
51cmの高さから落下させても耐えられるくらいの強度があるんですよ!
また、JSAAのプロテクティブスニーカー規格のA種に合格している安全スニーカーでも、
重さが20kgある金属の塊を36cmの高さから落下させても耐えられるくらいの強度がありますよ!
 
重いものに踏まれても怪我防止になる!
工事現場や建設現場、荷物の運搬会社などでは、重いものに足を踏まれることもあります。
そこで、安全靴や安全スニーカーを履いていれば、足の怪我を防ぐことができます。
JIS規格のH種に合格している安全靴では、約1.5t(セダンの自動車1台分)の重さに踏まれたとしても耐えられるくらいの強度があります。
また、JSAAのプロテクティブスニーカー規格のA種に合格している安全スニーカーでも、
約1t(コンパクトカー1台分)の重さに踏まれたとしても耐えられるくらいの強度がありますよ!
 
先の尖ったものを踏んでも怪我防止になる!
工事現場や建設現場などでは、釘や割れ物なども多く、踏んでしまう危険性もあります。
特に大きな釘などを踏んでしまったときに普通の靴を履いていると、靴底を貫通して、足まで刺さってしまう可能性が非常に高いですよね。
安全靴や安全スニーカーは、先の尖ったものを踏んでしまっても、靴底が貫通しないように作られています。
JIS規格とプロテクティブスニーカー規格の両方で、約110kgの重さが釘の一点に集中させても靴底が貫通しない靴のみが認定に合格しています。